「あっぷっぷー」
武鹿悦子／作
土田義晴／画
教育画劇
「乳幼児かみしばいいいおかお」

紙芝居そのものは、２匹の動物が向き合ってにらめっこする場面と、次に同じ２匹が大笑いしている場面、その繰り返しで単純なもの。

感染症で行動を制限された数人の1歳前後児に演じた。演じた私も大した演出をしたわけじゃなく、ただ「あっぷっぷー」と自分の頬をふくらまして見せただけなんだけど、子どもたちは大笑い。とくに、急に親元から離されて、毎日ただ泣いてばかりいた外国人の男の子が、一番喜んでいたのが驚きだった。にらめっこの楽しさは言葉を越えるらしい。

私の職場は、１人の大人が数人の乳幼児の相手をすることが多いので、子どもたちに観客として座って見ていてもらう読み聞かせはなかなか成立しません。おはなしや絵を一緒に楽しむというよりは、こういったコミュニケーションのツールになるようなものが役立ちます。