「ふうたのはなまつり」
あまんきみこ／原作、水谷章三／脚本、梅田俊作／画
童心社「かみしばい　にこにこセット」

こぎつねのふうたは、人間の子どもたちがれんげ畑で花かんむりを作り歌って遊ぶのを、毎日のぞき見ていました。
ひとりの女の子が、子どもたちが遊ぶのに入らず、毎日木の蔭から見つめていることに気づき、気になっていました。
花の季節を仲間と満喫する人間の子どもたちの遊びは、きつねの子をもうっとりさせる力があります。
触発されたきつねたちが、わたしたちに幻想的な世界を見せてくれます。

全12場面。
この紙芝居を演じる春が来ることを、待ちわびていました！
小さい子も、大きい子も、大人も、男の子も、女の子も、おはなしの苦手な子も、みんながうっとり集中してくれました。

あまんきみこさんの発想、水谷章三さんの構成、梅田俊作さんの絵、そのコラボレーションが、夢のような美しい光景を生み出します。
とてもこの作品の魅力を文章で表わすことができません。
幸いにもこの紙芝居、2009年春の現在も版を重ねているようです。ぜひぜひお手に取って演じてみてください。必ずや会場に、春の奇跡が現れますよ！

ムーラン