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| 花かごわっしょい |
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| informed on 2009/10/24(Sat) 16:48 by ムーラン |
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 「花かごわっしょい」
藤田富美恵／脚本、鈴木幸枝／絵
童心社
山すそにひとりで暮らすおばあさんは、お裁縫が上手です。
いつも村の人たちから頼まれて、着物を仕立てています。
その秋、おばあさんのもとへ、子どもたちの晴れ着を仕立ててほしいと頼みにきたのは、山の動物たち。
夜な夜な、母たぬきやら母うさぎやら母りすやら母ふくろうやらが、山の秋まつりで踊る子どものために、かわいい着物を作ってほしいと、すてきな反物を手にやってきます。
おばあさんは、どの動物からも二つ返事で引き受けます。
そして、それぞれに似合う素敵な着物を縫いあげました。
山のものだからと言って遠ざけたりせず、当たり前に動物たちの頼みを引き受けるおばあさんって、すごいなあ、と思うのです。
「たぬきさんの着物は、おなかが出てるから苦労したわ。」なんて言いつつ、大きな動物のも小さな動物のも、分け隔てなく仕上げることができる。
そして、何の見返りも求めないおばあさんに、どうにか感謝の気持ちを伝えたいと、力を合わせる動物の子どもたち、お父さんたちの行動が、また感動的です。
なんだかわたしが書くとえらく大仰なおはなしみたいになっちゃうのだけど、深いメッセージをサラッと伝える、とっても素敵な紙芝居です。
全12場面。
動物たちが次々とおばあさんを訪ねる繰り返しの展開は、小さなおともだちでも楽しめるおはなしかと思います。
秋におすすめ。
ムーラン |
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