「ニャーオン」
都丸つや子／脚本、渡辺享子／絵
童心社「２・３歳児かみしばい　いちごシリーズ」
＊現在は童心社「すくすくシリーズ」から発売されています。

職場の１〜２歳児たちと楽しみました。
どの子も、幻想的な画面に釘付けで、夢中で見ているのがわかりました。

月を追いかける、白い子猫を描いた紙芝居です。
ネコはとっても写実的に描かれています。フサフサの毛並みに、触れられそうです。
本当にネコが動いているかのような、場面展開。
それに対して、背景は光と影のみ、とても単純な色分けで表現されています。
子どもたちの目に見える夜の世界って、こんな感じなんだろうな。

つい先日十五夜お月さまをみんなで眺めたので、「オツキサマ！」はおなじみです。
それでも、歩くと月がついてくることや、
水たまりに映った月をつかまえようとすると壊れてしまう、ということなどは、
実体験したことがない幼い子どもたちです。
それだけに、ニャーオンの経験がとても神秘的で、
不思議な物語に感じられるようでした。

全１２場面。何度も繰り返し楽しみたい作品です。
月といえば秋･･･と今は思いますが、いつの季節でも楽しめると思います。
「はるだよ、ニャーオン」という作品もありますね。
（残念ながら、現在は発売されていません。図書館で。）
こちらもぜひ子どもたちと楽しみたいです。

ムーラン