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| てぶくろをかいに |
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| informed on 2009/01/07(Wed) 23:09 by ムーラン |
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 「てぶくろをかいに」
新美南吉／原作、堀尾青史／脚本、富永秀夫／画
童心社
雪景色の紙芝居をひとつ。
新美南吉さん作の、おなじみの童話です。
きつねの子が手袋を買いに行って、間違えてきつねの手を出しちゃう、という話。
冬の切られるような手の冷たさとか、はじめてのおつかいとか、そんなことを共感できる年頃から、大人まで楽しめるでしょう。
例によって、手元に原作を参照する資料がないのですが、
全12場面の紙芝居で展開するにあたり、わたしのようなウロ覚えの者でも「あの場面は割愛されちゃったのね」と感じるこまかいエピソードがいくつかあります。
それによってこの紙芝居では、きつねのぼうやのドキドキする冒険譚と、よろずやのおじいさんの優しさが強調された作品になっていると思います。
目と耳で感受する紙芝居には、ほどよい情報量かとも思います。
大きくなったら自分で原作を読んで、人間ときつねの少々屈折した関係を読み取っていただけたら、名作を２度楽しめるでしょう。
絵も脚本もほんわかとした雰囲気をよく伝えていてわかりやすく、おすすめの紙芝居です！
絵は、一見こまかく書き込まれている印象だけれど、場面場面のポイントに注目できるよう、よく工夫して構成されていると感じます。
ムーラン |
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