「ブーン　ブン　ブン」
バイロン・バートン／作、八木田宜子／脚本
ほるぷ出版「海外秀作シリーズ」

ブーン　ブン　ブン・・・ハチがブーンと飛び立って、
おウシのおしりをチクリと刺し、
その騒ぎにびっくりしためウシがおかみさんを蹴っ飛ばし、
イライラしたおかみさんは亭主に八つ当たり。
イライラした亭主は・・・
「風が吹けば桶屋が儲かる」形式に、話しがあらぬ方向へ展開していきます。

この作品はですねえ、全２８場面なのです！
それを職場の１〜２歳児に見せたのです。
いつもは８場面の乳幼児かみしばいを楽しんでいる方々です。
雨の日で、退屈してて、ほかの紙芝居はみんな見ちゃって、手詰まり状態だったのです。
半ば、やけくそでした。
ところがですよ、
みんなとっても集中して、お座りして最後まで見てるのですよ。

場面数は多いのですが、脚本はごく簡潔です。
絵は全体的に、鮮やかな青い空と、鮮やかな緑の野原を背景として
鮮やかなピンクと、鮮やかなオレンジと、白と黒
ぐらいの限られた色使いでくっきり描かれています。
次々とめくられて場面が変わるのを、幼い彼らは新鮮な目で眺めていたようです。
演出ノートの最初に
「全体に軽快に話をすすめていくこと」
とあります。それに尽きると思います。

第28場面まで見ると、最初の「ブーン　ブン　ブン」の場面に戻るのですが、
そういう繰り返しを楽しめるのは、３歳くらいから？
小学生でも、大人でも、いろいろな楽しみ方ができる作品です。
みなさまのアイディア、ぜひお寄せください (^^)/~~~

ほるぷ出版のご担当さんにお許しいただき、この作品の画像を掲載します。
この作品は、2007年7月11日現在、同社に在庫あるそうです！
残念ながら、ムーランが「紙芝居専門店」出店している、セブン・アンド・ワイでは取り扱いないようです。
興味ある方は、お近くの書店、またはほるぷ出版さんにお問い合わせください。

ムーラン