「くまちゃんのあんよ」
稲庭桂子/作、瀬名恵子/きり絵
童心社「2・3歳児かみしばい こりすシリーズ」
職場の1歳児クラスで大人気だった紙芝居を紹介します。
数か月の間、担任が「紙芝居読もうかな」と言うと必ず、
お子さんたちは「ぴんくまちゃん!」「ぴんくまちゃん!」と催促していました。
奥付を見ると、1974年初版で職場にあったのは1991年発行の10刷でした。
ぴんくまちゃんは、おかあさんが止めるのも聞かず、
大好きなあめを一人で買いに行きました。
首尾よく買い物をすませたものの!
あめをなめなめ車の多い通りを歩くうち、
すごいスピードでやってきたバイクにはねられてしまいました T^T
ぴんくまちゃんはおもちゃのくまちゃんだから
壊れた足を直すことができたけど、みなさんだったら大変ですよ
…というおはなし。全8場面。
主人公がストレートに災害に見舞われるストーリーは、
21世紀の現在では作るのも演じるのも二の足を踏む感じですね。
衝撃的なだけに子どもたちの心に残ります。
長く読み継がれてきた名作も大切に楽しませてもらいますが、
ぜひとも新しい交通安全紙芝居の登場に期待したいです!
ムーラン |