「みずたまり、ひょいっ！」
かわむらふゆみ／脚本・絵
童心社

みずたまりを、ひょいっ！と飛び越えた動物たちが、
場面をめくると、けむくじゃらに変身！
BEFORE／AFTERの絵の変化と、
「うにゅにゅにゅにゅにゅにゅにゅにゅう〜」などの擬音を楽しみます。
全８場面。脚本はとても簡潔で、構成も単純。
３歳くらいから楽しめると思います。
私が演じたときは、小学校低学年くらいの、意外に大きなお友だちが
むしろ盛り上がって楽しんでいたようでした。
絵が大人っぽいので、そういう点でも大きい子にウケが良かったかな。

実は、職場の１歳児たちにも演じて見せました。
彼らには、よくわからなかったみたい。
犬が登場すれば「ワンワン！」と喜ぶのだけど、それが毛むくじゃらになっても
やっぱり「ワンワン」で、それがどうしたの？って感じ。

そういえば、小学生に演じたときも、最初だけは
第1場面（BEFORE）と第2場面（AFTER）を並べて「ほら」と見せて、
ようやく「ああ！」と変化に気づいたようでした。
その後は、自分たちで変化を予想したりして、盛り上がっていましたが。
絵本を自分で見ているのなら「あれ？」と引っかかったら、
自分のペースでページを戻して見たりできるけど、
みんなで紙芝居を見ているときは、観客の反応を見て
演じ手が手助けしても良いのではないでしょうか。
そんなことも、脚本にない余計な演出なのかな？

雨の季節によいかもしれません。
一年を通じて、気軽に楽しめる作品です。

ムーラン