「ポッチィは　くいしんぼう」
木村裕一／作・画
教育画劇

仕掛け絵本の名手、木村裕一さんによる、楽しい仕掛け紙芝居です♪　
全８場面。

第一場面の画像を掲示します。実はこれは第一場面＋第二場面です。
と言うのは、第一場面のバスの窓が切り取られていて、
第二場面の部分が窓から見えているのです。
バスにキャンディが乗っているよ！・・・と喜んで乗り込み、
第二場面はバスの中。おやおや、キャンディに見えたのは・・・？？？

おばあちゃんの家へ向かう、くいしんぼうのポッチィ。
バスの窓、駅の窓、電車の窓から、乗客ではなく大好きな食べ物が見えます。
そしておばあちゃんの家の窓に見えるのは！　
「くいしんぼうの妄想」と片付けられないほど、巧みに工夫された騙し絵です！

絵本であれば、自分でページを戻して、窓から見えた食べ物かと思ったのが、
次の場面の絵のどの部分なのか、納得のいくまで確認できるでしょう。
紙芝居の場合は、読み手が観客に代わって、場面を戻して見せなければなりません。
観客が納得できるまで、やりとりは欠かせません。

職場の０〜2歳児たちとは、常々木村裕一さんの「いないいないばああそび」など
「あかちゃんのあそびえほん」シリーズ（偕成社）を楽しんでいます。
この作品のだまし絵の面白さを楽しめるのは、もう少し大きいおともだちでしょう。
３歳くらいからでしょうか。
小学生でも「どうなってるの？？？」と十分楽しめると思います。
０〜2歳の赤ちゃんたちでも、ポッチィをはじめとする動物キャラクターたち、
乗り物の絵、お菓子やごちそうの絵は、楽しむことができます。

食欲の秋に、こんな仕掛け紙芝居はいかが？

ムーラン